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若者のセックス離れは『青少年健全育成』の立派な成果

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こちらの記事ですが、そもそも参考にした調査結果が間違っていたようです。
そのため、この分析自身も特に意味のない戯言となりました。

若い男性の草食化、「セックス離れ」はウソだった 「性交経験率5割超えは29歳」、実は20歳だった : J-CASTニュース


ここ数年言われるようになった若者のセックス離れ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150205-00000012-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150205-00000012-mai-soci

ただ、この記事をみると(そして実際若い人とか見ていると)金銭的なことや、忙しいなどの外的要因以外に、セックス自体に忌諱観を持ってる人が少なくない。

また、セックスについて、「あまり、まったく関心がない」と「嫌悪している」を合わせた男性の割合が18.3%で過去最高に。特に若年層ほど関心が低く、16~19歳で34.0%▽20~24歳で21.1%▽25~29歳で21.6%--となり、45~49歳(10.2%)も上回った。

 若い男性のこうした傾向は10年の調査で初めて明らかになった。以降、「無関心」または「嫌悪している」割合が年々高くなり、今回は08年に比べほぼ倍増した。「草食男子」だった10代が20代半ばになっても草食のままで、かつこうしたケースが珍しくなくなってきたのかもしれない。なお、女性の場合、08年に比べすべての年齢層でセックスへの無関心・嫌悪の傾向が広がった。

この理由については、経済的な理由や忙しいなどの理由で説明できない。
で、この結果って、政府が推し進めている、『青少年健全育成』のおかげじゃないかとおもうわけ。

今の青少年は性的な物から隔離されている

昔であれば、エロ本やエロマンガを(制服さえきていなければ)高校生でも書店やコンビニで買える時代があった。今は、年齢制限があって、証明書などを提示しないと買えないようになっている。


昔であれば、道端に使い終わったエロ本が捨ててあることがあった。今は、エロ本を路上に捨てると、青少年健全育成条例で捨てた人間がつかまって刑罰を受ける世の中になった。


昔であれば、地方都市や田舎では、先輩後輩のつながりと社会のコミュニティで、そのような情報が上の世代から下の世代への情報の継承があった。今は、郊外化、ロードサイド化、ジャスコ化が浸透して、どこに行くにも親の車が必要になり、(家、住宅地の周りに盛り場がなくなった。あるとしてもモスバーガーくらい)そのような、少年少女たちだけの有機的なコミュニティが崩壊した。(個々の学年、友人同士の集まりはあってもその組織自体に情報を継承するような有機的な役割は無い)


インターネットがあるじゃないか、と思うかもしれないが、インターネットに自由にアクセスできる子供たちはそんなに多くない。少数のアクセスできる子供たちがいて、その子たちがさらに炎上を起こして目立っているせいで多く見えるかもしれないけれども、実際携帯にはフィルタリングがかかっているし(外したことがばれると携帯を取り上げられるので外さない)インターネットは今のパソコンでだけ、というようにきめられている家庭は、たぶん、インターネットが生活の中に完全に入ってしまっている大人が想像するよりも遥かに多い。


昔であれば、性的な情報への抜け道がいくつもあったが、情報化社会の今、逆にアクセス手段を簡単に断てるようになってしまった。



そのような、青少年健全育成とそれに伴う、その基準に合うような大人、親たちの加減のない子ども達への性的な情報の遮断によって、子ども達のセックスへの忌諱観が醸成されていった。

思春期の男女が子ども達だけで、遅くまで遊べる場所がない

これは上でも書いたけれども、子ども達だけで遊べる場所、遅くまで遊べる場所、隠れる場所がなくなった。カラオケやゲームセンターは18時以降いられないし、それはかなり厳格に守られている。今、30~40代の人間が少年だったころにも、色々なルールはあったけれども、現在はそれがかなり厳格に守られていて、本当にカラオケやゲームセンターでは遊べなくなった。


18時で追い出されるということは、学校帰りにちょっと遊びに行く、学校帰りに合コンをした後にカラオケに行く、などが出来なくなるということ、男女が(オフライン・物理で)出会って親しくなるまでのハードルがかなり上がってしまっているということ。また、カラオケやゲームセンター、ボーリング場も、昔は街中にあったものが、郊外では大規模化、ジャスコ化して、車でないといけない状態になり、大人同伴でないと入れないようになった。これも、子ども達が子ども達だけで仲良くなることのハードルになっている。もし子ども達だけで遊ぼうと思ったら、公園くらいしかないのだ。小学生か!!




セックスに対してアーリーアダプターの人間がセックスしなければトリクルダウンで、それ以外の人の興味も嫌悪に変わる

そんな感じで、全体的にセックスへのハードルが上がっている。また、現在はセックス以外に楽しいことがたくさんある。携帯のゲームでもそうだし、他に夢中になれることがたくさんある。

アーリーアダプターである“はやりに敏感でまわりに影響を与える人間”が選択する娯楽が、セックスなどの男女交際系の物でなくなってしまい、そういう人からの性的な物へのトリクルダウンがなくなり、全体的に性への興味、いいかえてしまえば、“セックスをしないと流行、集団の平均から置いていかれるという強迫観念”が亡くなってしまったのだと思う。今の30~40代のころは“ヤラハタ”(セックスしないで20歳になること)今はそんな言葉は死語になってしまっているのではないだろうか。(一部地域ではまだあるのだろうけれども)

かくして若者のセックス離れ

と、いうような理由で、若者のセックス離れが進んでいった。
第一、青少年健全育成条例
「お前らセックスすんな、セックスするとろくなことがない、男女で付き合うのも禁止、親以外の大人と親密になるのも禁止」
っていっておいて20歳を越えたら
「なんでお前らセックスしないの?子ども産まないの?非国民なの?」
って言ってくるような国家控えめにいって気がくるっている。


馬鹿なの?死ぬなの?(このままいくと順調に滅びます)




実際、子育て世代子ども世代に対して、所得の再分配したあと逆にその世代の貧困が激しくなるような“子育てに厳しい”“楽な子育て許しません”国家で、それをさらに推し進めて、子育てがどんどん出来ないようにしているので、


「子どもを産ませない、育てさせない」という意味では一貫しているのかも。


地獄だ。


融解するオタク・サブカル・ヤンキー  ファスト風土適応論

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(id:p_shirokuma)先生の郊外に対する本。


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