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一本300万円のドンペリと、2000円5リットルの宝焼酎、酒税が高いほうはどっち?

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ビールの定義で揉めるくらいなら酒税を廃止したらいい

ビール類55円 酒税統一、32年度から 政府・与党調整 5年かけ3段階で

政府・与党が、麦芽比率などで異なるビール類の酒税を平成32年度から5年程度かけて一本化する調整に入ったことが、19日分かった。3段階に分けて、350ミリリットル缶当たり約55円に統一していく。
(中略)
 税額を全体の税収規模が変わらない約55円にそろえれば、ビールは値下げになり、発泡酒第3のビールは値上げになる。安くなったビールを飲む消費者が増える可能性はあるが、安い第3のビールなどを飲んでいる人の負担は増える。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161120-00000043-san-bus_all

本当にばからしい話だと思う。
もともと、酒税は、“趣味嗜好にかかわるものだけれども、消費量がそんなに変わらないしとれるところから搾り取る”系の税で、昔の日本人が、貧乏人から誰からお酒を飲むので、必ず徴収できるタイプの税金として作られたタイプの税だ。ちょっと違うけれども塩とかの税に似てる。逆進性の強い税で、まあ貧乏人から搾り取るタイプの税だ。

一本300万円のドンペリと、2000円5リットルの宝焼酎、酒税が高いほうはどっち?

で、酒税の不思議なところ。
一本300万円するドンペリニヨン(まあ、ドンペリでなくても、ワインでも、なんでもいいんだけれども)と、酒屋とかスーパーでペットボトルに入って取っ手のついてる、アルコール中毒予備軍ご用達の宝焼酎とか鬼殺し、どっちが酒税高いと思います?
実は、酒税って、そのお酒の値段で決まるんじゃなくって、そのアルコールの種別で決まるんです。

ドンペリニヨンは果実酒に分類されるので、1キロリットル当たりの酒税は70,472円。
鬼殺しとか宝焼酎などの焼酎は、1キロリットル当たり(度数×10,000円)。大体25度なので、250,000円。


つまり、ドンペリ(750ml瓶)にかかる税金は52.8円
宝焼酎5リットルにかかる税金は1250円!

酒税にかかる逆進性がお分かりいただけましたでしょうか。


値段の高い高価な酒に対しては税金がかからず、貧乏人の飲む酒はほとんど税金でできているっていうまるで消費税よりもひどい逆進性の高い税率。


こういう、無茶苦茶な酒税は、廃止するか、または、消費税の物品税みたいに、販売価格に対して税金を取る(販売価格の25%なりと税率を決めて)それに対して税金をかけるようにするべきだと思う。


安いお酒はほとんど税金を飲んでいるようなもの

第三のビール云々だって、コロコロ税率を調整したり定義を変えたりするほうが市場をゆがめるし、企業努力を足蹴にする行為だと思う。販売価格×税にすれば、それぞれの会社の努力は、“値段を下げて、どれだけおいしいお酒をつくるか”という方向に行って、税金をどうやって安くするか、という方向に行かない。このまま、税金の定義を変えて、全部同じ金額、というようにすれば、定価80円に下げたビール的な何かも、300円するビール的な何かも、同じ55円の税がかかることになり、飲料の価格の中に占める税の割合が違う、という非常に不均等、不平等な状態になる。100円の発泡酒なんてほとんどビール飲んでるみたいなもんじゃないか。ひどい。



まあ。そんな感じで、搾り取れるところから搾ろうというコンセプトの酒税は、大蔵省的には正しいかもしれないけれども、市民感情からしたらお前いい加減にしろ!っていう感じの税金だよ、ってお話でした。


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