アイカツ！が世代交代に失敗したのとＡＫＢ４８

アイカツ！は完全に世代交代に失敗している。前回の主人公の星宮いちごがすごいアイドルになる人間としての理想的な人格、虚無、であったのに対して、新しい主人公は、色々考えて悩む主人公。それなのに、作品の世界観のフォーマットが、以前のアイドルに対しての色々イベントが起こり、それを淡々とクリア経験していくパターンになっているので。

悩むタイプの主人公だったら、もっと、先輩、先生、同じような才能がないけれど、トップになった人間を配置して、ゆっくりとでも内面が成長していく物語にしないと。

アイカツの世代交代をみると、ドラゴンボールを思い出す。アレも結局世代交代に失敗してしまった。頭で何も考えていなくて、その属性の権化みたいな人間が主人公の話の世代交代は、それから１００年がたった…みたいな形にしないと失敗してしまうものだと思う。ただ、今までの商品を継続的に売らないといけないので仕方ない部分もあるのかなと思う。

ジュエルペットと、プリパラはそこらへんをちゃんと断絶させてうまくやっていると思う。プリキュアも無印からスプラッシュスターに行く際に同じ問題にぶち当たって、それでプリキュア5になるときに、まったく違う世界観の物語にした。

世代交代は難しい。

それは実際にリアルに存在するＡＫＢでもそうで、とっくに引退して次の世代に渡すべき、まゆゆと指原がトップを貼っている時点で、ちょっと難しいのかなーって思う。結局ＡＫＢをみてＡＫＢに入ってきた世代、仏像をみて仏像を彫る世代なので、イデアとしてのアイドル像がない。それでは結局ＡＫＢを超えることは出来ないのだと思う。イデアは遠く、仏像も、仏像をみるのではなく。自分の中の仏をみて掘らなければならない。

そういう事を思った。

プリパラ アイドルソング♪コレクション byらぁら&みれぃ&そふぃ(CV.茜屋日海夏&芹澤 優&久保田未夢)