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教育勅語の核の部分はやはり「一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ 」ではない

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はてなブックマーク - 稲田防衛相「教育勅語の核の部分は取り戻すべき」 | NHKニュース


戦前の日本を取り戻したい、日本会議周辺。
この説明、一見すると、国民を騙すために、心の中では思っていないことを言っているように見える。
心の中では、教育勅語の本当の目的である「一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ 」という部分を隠して、耳障りの言い、みんな仲良くしましょう、親孝行しましょう、という部分を推し進めて、最終的に戦前のこの思想を押し付けよう、と、そうこころの中で考えているように、見える。



でも、たぶん、この日本会議周辺の人たちの本心って、本当に、親孝行しましょうとか、兄弟仲良くしましょう、とか、みんなと仲良くして友達を大事にしましょう、という部分が教育勅語の核の部分で、そしてそれを推し進めようとしているんだと思う。



自民党憲法改正案。そこに書かれている思想を考えると、そう思える。
憲法というのは、そもそも、国家(役人、行政など)が暴走しないように、好き勝手しないように、国家の権限を制御するものである。政治家や役人の義務、責任、そういうものを規定するものであり、また、国民の権利を定義するものである。
それが、あ自民党憲法草案では、国民の権利を国家の勝手によって制限したり規制できることを宣言して、また、国民に義務を課すものになっている。家族の規定を取り入れて、福祉を最低限にして、個々人の不具合やそういうことのあと始末、面倒、介護を、その家族の責任にしょわせようというような、そういう思想が見える。


また、自民党は、実際、天皇陛下のことはどうでもよく、ただ、自分たちの便利に使える道具として認識している。国民には、天皇に奉公せよ、と言いながら、自分たちは全く敬意を表していない。戦争およびその他について、平和憲法を愛する、誇りに思うと宣言している天皇陛下の意志を全く無視して、積極的平和外交をしたり、そのような憲法草案を作ったりするのが、いい証拠だ。
天皇陛下~ということはどうでもよく、国家のために人民がある、そのような国家主義全体主義の国家を作りたい、という思想。それが、今の自民党国民会議の中にはある。


教育勅語というのは、それを、教える、教育するのに、とても良い教材だ。


教育勅語は以下になる

12の徳目

父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
夫婦相和シ (夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)
朋友相信シ (友だちはお互いに信じ合いましょう)
恭倹己レヲ持シ (自分の言動を慎みましょう)
博愛衆ニ及ホシ (広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)
学ヲ修メ業ヲ習ヒ (勉学に励み職業を身につけましょう)
以テ智能ヲ啓発シ (知識を養い才能を伸ばしましょう)
徳器ヲ成就シ (人格の向上に努めましょう)
進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ (広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)
常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ (法令を守り国の秩序に遵いましょう)
一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ (国に危機が迫ったなら国のため力を尽くし、それにより永遠の皇国を支えましょう)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%8B%E9%96%A2%E3%82%B9%E3%83%AB%E5%8B%85%E8%AA%9E


道徳とか道義で国民の思想を縛って、国家に従う従順で素晴らしい人民を作りたい。そのための教育勅語の核の部分は、
「一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ 」
ではなく、それ以外の部分、国家が国民、人民に負うべき責任を放棄して、自己責任で、お前たちはやれ、国は責任を持たない。だが義務は果たせ。


それが、自民党が今、目指している国の形である。

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