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消費増税延期に対するコメントに見る民進党の戦争の下手さ

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消費税が延期になりました、1年前に「絶対に延期はない!」と言っていた安倍首相ですが、その絶対を翻したことになります。(絶対と言ってひっくり返すことが非常に多い気がしますねこの首相)

で、それに対して民進党がコメント。


 本日、安倍総理大臣が二度目の消費税の引き上げ延期を表明した。明らかに公約違反であり、安倍総理は本日の会見で辞任を表明すべきであった。

 再延期の理由には「世界経済は危機に直面している」「その認識をG7首脳が共有している」そして「アベノミクスは成功している」という、3つのごまかしがある。国政の重要課題についてこのようなごまかしを重ねることは一国の総理として恥ずべきことであり、国際社会の嘲笑を買っている。消費税を引き上げる環境を作りあげられなかった最大の原因がアベノミクスの失敗であることを率直に認め、国民に謝罪しなければならない。

 また、総理は2019年10月まで再引き上げを延期するとしたが、これは自らの任期中には再引き上げの判断をしないとの表明であり、同時に国内外に約束してきた財政健全化目標を放棄するものである。来年から予定通り実施するとした子育て支援策拡充などの財源を曖昧にしたことを含めて、まさに安倍総理の無責任極まりない政治姿勢を如実に表している。

 賃金や消費の低迷、格差の拡大など国民生活は非常に厳しい。大きな危機に直面しているのは世界経済ではなく、我が国経済であり、国民生活である。この危機を回避するためには経済政策に根本的に転換する必要がある。民進党は成熟社会に相応しい「成長と分配の両立」の経済政策を国民に丁寧に説明し、その実現に全力を挙げていく。これにより安心の国民生活と安定した成長、そして消費税引き上げが可能となる経済状況を作り出していく。

 安倍内閣の暴走はここに極まった。失敗したアベノミクスを加速しても更に悪い結果を招くだけであり、経済政策の抜本的な転換が必要である。来る参議院選挙は、そのための政治決戦であり、民進党は何としても勝利を勝ち取る決意である。

https://www.minshin.jp/article/109220

要約すると、
「おまえは、するって言ってた増税をしないことにしたな!嘘吐きめ!」
「延期したってことはアベノミクス失敗したってことだな!認めろ!アベノミクス失敗したって認めろ!」
「国民生活が厳しいので抜本的改革が必要(キリッ」


なんだこれ?細かい揚げ足取りに終始してるだけという印象を受ける。実際、消費税延期自身に対してどうなの?全体としてどういう展望を持ってどう考えているのか全然わからない。とりあえず俺は自民党のやることなすこと全部に反対するぜ!という強い意志だけは感じる。共産党か。


野党のこういう発言をみると、今回の延期に関しては、自民党安倍総理が全部責任をもって決めているように見えてしまう。そして、今回の消費税延期は、大多数の国民にとって朗報であり、“良い政策判断”なので、“安倍首相と自民党がよい政策判断をした”というように見えるだろう。(おそらく実際そうなのだろう


ゲームとしては複雑で、自民党の勝利条件がアベノミクスの成功であり、また、消費税延期の条件がアベノミクスの失敗である、というジレンマがあり、自民党としては“ゲームのルールとしては”消費税の増税はできない状態にあった。(ほか財務省の問題とかあるけれども)
だからずっと自民党は“消費税増税をする派”で居続けなければならなかった。


今回の民進党が人心掌握のゲームとして一番すべきだったのは、
「万歳三唱しての勝利宣言」
だった。
民進党自身も、何度も消費税延期の提言をしてきている。
それに対して、自民党が折れて、とうとう自分たち民進党の正しさを認めて、自分たちの言うとおりにやらなければならないことが分かったということだ。
私たちの勝利です。これからもがんばります!」
ってな感じで。


これに対して、多分、自民党側は反論する論理を持たない。


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人は、みんな勝ち馬に乗りたがる、勝つ目がある方に行きたがるので、ここは勝利宣言をしておくべきだったのに、自民党にたいして“やーいやーいばーかばーか”っていうだけでは、次の選挙でも自民党に勝てないだろう。
一方自民党は、今回の消費税増税で、国民に“プレゼント”をしたことになる。(実際は一回取り上げたものを返しただけだけれども)
これによって、自民党の支持率が上がるだろう。


ということで、民進党は、本当に、ゲームの仕方が下手だな。って話。



そんじゃーね!

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