相棒13最終回、成宮くんの相棒がやりたかったこと、そして何故失敗したのか。(ネタバレあり)
酷かったですね!相棒13の最終話!どこが酷かったとか言えないくらい雑でしたね!
まず、冒頭でダークナイトの正体がカイトくんかもしれない!みたいな映像を流して、そうすると、それが視聴者をミスリードするための伏線だと思うじゃないですか。
まさか本当にダークナイトの正体がカイトくんだったとはね!!
ちょっともう構成として本当にびっくりですよ。
最終話単体でみた残念箇所
1、そもそもダークナイトという呼び名がダサイ
フィクションがフィクションから名前を孫引いてどうするんだという問題が。
赤いカナリアとか、平成の切り裂きジャックとか、そういう、リアルに名前が付きそうな、リアルだささを含んでいるところが相棒ネーミングのいいところだったのに、こういう、ウロボロスとかスペックとかファクション分たっぷりのドラマで出てきそうな名前を出すところが本当に…。
最終話を含むカイトくんシリーズ全般に通じる部分で残念なところ
今まで三年間やってきた今までのカイトくん相棒がすべてゴミになってしまったところ
今まで2年半の間(つまりカイトくんが杉下右京の相棒になって半年後から)ずっとダークナイトとして活動してたっていうことで、つまりその間、カイトくんは相棒である杉下右京をずっと裏切っていたということになる。
これから相棒の再放送をみても、「ああ、でも、このときカイトくんはこんなことを言っているけれども、陰ではダークナイトって言う犯罪者で、気に入らない犯罪者を自分の感情に任せてボコボコに殴っていたんだなあ」と思ってしまうだろう。
「きのこ狩りにきてボロボロになって意識不明になってるけれども、彼はダークナイトなんだよなあ……」という具合に。
今までのシリーズで気づき上げてきた、相棒甲斐亨という人間像を一気に壊してしまう、11シーズンの最初からこのラストを意図していたのでもないだろうし、これは今まで相棒をみていた人間に対しての裏切りだと思う。
同じように、最後で最初に提示されていた設定や条件が変わった例として、シーズン8の、“神戸くんが実はS(スパイ)”という設定があるけれども(シーズン8の最終話で実はSではなく、Sって適当に言いくるめて特命係に島流しになっただけという衝撃の事実が明かされる)それは、別に神戸君が隠していたわけではなく、本人も騙されていたわけで、神戸君像を壊す、ということにはならない。それがあきらかになる前に、真剣な顔して、読んでもらえない杉下右京の報告書を書き綴ったり、他の組織のSをしている人の境遇に同情したりしているのも、本人の行動としては全くの齟齬はない。
まあ、視聴者からみたら完全にギャグだけれども!
そういう感じで、今まで3年もやってきたカイトくん相棒シリーズを全否定するような最低な最終回でした。
だけれども、そうなったのにも色々としょうがない理由があったんだろうなあ、というのも、わかる。
【続きます】