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マイルドヤンキーにさよならを

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ヨイコノミライ(きづきあきら)の人間関係って未だにリアルなんだろうか

漫画レビュー 世の中の出来事
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ヨイコノミライ完全版 4 (IKKI COMICS)

ヨイコノミライ完全版 4 (IKKI COMICS)

ヨイコノミライは、2006年の漫画で、

一人の少女が原因で崩壊する漫画研究会の部員達の青春を描いている。

ヨイコノミライ! - Wikipedia
という漫画。


といってもサークラ女子の漫画ではなく、中学生高校生漫画研究会にありがちな自家中毒を起こしたキモオタ集団の中に「ちゃんとやろうよ!」*1っていったら、自意識で重力崩壊したでござる、という話だけれども。


登場人物紹介

登場人物が、全員かなりイタイ系のキャラクターで

  • 井之上 広海
    • 漫画描けない、ぬるオタぬるオタだけど漫画好きなので漫画編集者になりたい。
    • 漫画編集者になりたいので、自分は漫画描けないのに、部員に発破かけて同人誌を作ろうとするも別に編集の才能があるわけではないので失敗する。
    • 主人公。
  • 青木杏
    • メンヘルサークラ
    • ただサークラといっても恋愛がらみではなく、『俺は漫画が好きで漫画でいっぱしなんだぜー』って口先だけで言ってる人間に、実際に実作業をさせて、自分の実力に気がつかせて殺す、という。
      • 別にそんなに悪いことしてるわけじゃないんじゃないかな…。
    • 本作のヒロイン。言うだけのことはあって、
    • 漫画は書ける。漫画雑誌の新人賞あらしをしている。
    • クズの相手をせずに普通に漫画家になればいいのに。
  • 天原強
    • ザ☆キモオタ。
    • 自称漫画評論家。
    • 2ちゃんのコテハンだが、あちこちのスレッドで出入り禁止になってる。
    • 痛いオタ。
    • 漫画も描けないし、評論の洞察もあまいけれども(批判することで自分が上にたっていると思っている)。
    • 今だったら多分ネトウヨとかになっている。
    • よくいる。みんな一度は通る道。
    • 前歯出っ歯でブサイクに書かれており、作者の悪意(または愛)が溢れたキャラクターになっている。
  • 平松かの子
    • 眼鏡キモオタ。
    • 本作のヒロイン2。
    • 最期が悲惨。
      • まさか発狂エンドだなんて……。
    • 漫画は下手で、異能ヒロインハーレム異世界ものの膨大な設定だけを延々と書いている。
      • よくある。
    • 一回も漫画を描いたこと(描けたこと)ないので、『自分はやれば出来るんだ』と根拠のない万能感の中にいる。
      • よくある。
    • 漫研サークルはみんな漫画描かない(描けない)奴の集まりなので(後述の同人誌やってる兄弟は書いてるけれども漫研内で圧力をもっていないので)自分がうまいと思っていて、デブでブスの有栖川萌絵を心の底で見下している。
      • よくある。
    • あと霊感がある。
      • ああ…よくあるぜ……。
  • 有栖川萌絵
    • デブでブス。あとゴスロリを日常生活で着用している。よくある。
    • ただ、漫画も下手なりに、うまくなるためにコツコツと努力してあり、プロになる、というレベルにはならないけれども、同人誌即売会で手に取ってもらえるようにはなる。
    • その時に見せた笑顔がとてもすばらしい。
    • この子はラスト漫研という居心地のいい巣箱を離れて、自分ひとりでやっていけるようになるんじゃないかな。
  • 大門夕子
    • 声優志望の女子。よくある。
    • 普段からアニメ声で喋る。ああ。よくある。
    • アニメっぽいアホ毛髪の髪型を頑張って毎日演出している。
      • これ、漫画的な演出だと思うでしょうが、実際にこういう人いたんですよ…?
    • 自分が可愛いと思っており、やれば出来るという万能感にとらわれている。
    • クラスでも浮いていて、こんな感じだけど、あんまりメンヘってない。それなりに地顔がかわいいからか?今だったらニコニコ生主とかでそれなりにやっていけるタイプかも。
    • オタサーの姫っぽい感じだけれども、オタサーの姫展開はナシ。

オタサーの姫 ?オタク過密時代の植生学?

オタサーの姫 ?オタク過密時代の植生学?


  • 桂坂詩織
    • リストカットメンヘル
    • 他に色々エピソードはあるけれども、キャラクターとして自意識過剰で謎ポエムを書く、自称クール系のリストカットメンヘルというよくあるキャラクター(よくある)なので、とりたてて書くことが…。
  • 内田直
    • 内気で根暗なストーカー系オタク。よくいるタイプだし、他の漫画とかでもテンプレされるタイプ。
    • この漫研の中でもヒエラルキーが下の方。
    • とりたてて書くエピソードがない。
  • 衣笠兄弟
    • コミケとかで同人誌をつくって売っている。結構大手っぽい。自分の同人誌が忙しくてあんまり部活に出てこないし、お話の中でも、そんなに役割を果たさない。
    • ヨイコノミライ自身が3巻で連載してる雑誌がつぶれて移籍、完結という変則的な形をとったために、当初の予定が変わって登場シーンが減ったんじゃないかなって思う。
    • 恐らく、リアル同人をめぐる話とかで後の方で出てくる予定、または漫研の内部に対して外部のキャラクター、というはずだったのが、なんかうまくいかなくなったんじゃないだろうか。
    • 漫研という自家中毒の沼に使ってない人たち。一般社会からは離れているけれども、社会に対して再生産をしてる人たち。多分この中で一番マトモ。

というような感じで。


同じころ話題になったげんしけんのネガという趣だ。(井上くんのキャラ設定はどことなく笹原ににている)

げんしけん(1)

げんしけん(1)


当時はとてもリアルな当時のクローズドオタクサークルを描いていたんだけれども、今ってリアルなんだろうか

げんしけん 二代目の壱(10) (アフタヌーンKC)

げんしけん 二代目の壱(10) (アフタヌーンKC)

げんしけんが次世代の話になりオタクの様子もさまがわりして、結構リア充実な人間がオタクサークルに入ってきた。



オタク趣味が、ある程度理解されるようになって、今まで隠れオタだった人間がその趣味を表明できるようになってきた。


オタク関係のコンテンツを観ていることが、コミュニケーションをとるのに必須な項目になってきたりもしている。自分たちの世代がJポップを聞いてないとクラスの話題に入れなくなったみたいに。



そんな今の時代に、オタ系サークルっていったいどうなってるんだろう。

といいつつ、オタ系サークルがどうなってるのかはある程度想像がつく。つく、というか実際伝聞で聞いているんだけれども。
なんかリア充があつまって、ワイワイガヤガヤと楽しくやっているっぽい。あと、みんなアニメとかみてない。


アニメをみてないアニメ研究会!

テニスをしないテニスサークルみたいな感じで、人に人が集まる感じ。そういう人が集まる為のコンテンツとしてオタクコンテンツ。
じゃあ、そこで必要とされるものとは、アニメに対する洞察や、ラノベ1000冊や、漫画を描ける能力ではなくて、人とコミュニケーションが取れる人間力だ。


じゃあ、昔いた、あの自意識をこじらせていた人たちはどこに行ったの?

で、じゃあ。
このヨイコノミライに出てくるみたいな自意識をこじらせたオタクの人は一体どこに行ったんだろう。あの山の向こう?トラックにはねられて異世界に行った?
実際こういう人がオタクサークルに入っても、うざがられたり、きもがられたりして、止めざるを得ないか、作中の内田直少年みたいに端っこの方でじっとしているか、そういう選択肢しかない。大学だったらそういう受け皿のサークルもあるだろうけれども、高校中学では、多分、居場所がない。


昔のオタクはオタクだから迫害されたのではなく、迫害されていたからオタクになった

というひともいた。
恐らくこのヨイコノミライに出てくる子たちの半分はそのタイプで。
辛い現実からのオアシスとしての漫画アニメコンテンツ、そして漫研だった。
今でも、現実から迫害されてコンテンツに逃避する人間はいるだろうし、そしてそれは悪いことではないけれども。









ただ、その逃げた先で、今、ナカマは見つかるんだろうか。




ヨイコノミライ完全版 1 (IKKI COMICS)

ヨイコノミライ完全版 1 (IKKI COMICS)

モタク モテるオタクになる恋愛ガイド

モタク モテるオタクになる恋愛ガイド



参考にしたエントリとそれについていくつか。

祝・『ヨイコノミライ』完結!(ネタバレ記事) - シロクマの屑籠
ヨイコノミライ終了当時のエントリ。こうして見ると当時のリアリティをかなり反映していたんだろうな、と思う。


ニコニコ超会議2015に行ってきた! - しっきーのブログ
今、オタコンテンツを享受するのに必要なのは、語れることよりも踊れることなのかも。あと、オフパコできる能力があるかどうか(つまり男女交際を始める為の場としてのオタクコンテンツと、そこに行けるだけの容姿、コミュニケーション能力)


なぜ大学が友達作りを支援するのか? - かくいう私も青二才でね
趣味でつながる人間関係づくり、というのが出来にくくなっているのかも。とは思う。漫画アニメコンテンツだけでなく、若い人が趣味やる時間とお金がなくなって、そしてみんなの趣味が均一化されて差異化できなくなり、それによって繋がれなくなってるとか


オタクが融解した、「げんしけん」二代目が、つらい - たまごまごごはん
げんしけんも二期になって社会不適合者の集まりでなくなった。吉武さんとか、ヨイコノミライでいう平松かの子ポジションなのに、服装や見た目に気を使ってる(使ってるというレベルではなく、日常レベルで普通にするレベルでちゃんとなってる、そこらへんの身だしなみがちゃんと内面化されてる普通の女の子)し、可愛い。女子としての身だしなみ、というレベルでは1期始まった当初の大野さんは、かなりきわどい感じがした。




*1:そのサークルの中に入ってきた青木杏という女の子は悪意を持ってやっているけれども

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