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大阪都住民投票否決がギリギリだったことにみる大阪人の“真面目にコツコツする人間を下に見る”気質

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大阪住民投票 反対多数 都構想実現せず NHKニュース
【大阪都構想】出口調査は「賛成51・7%」…せめぎ合う賛否、最終盤に賛成派追い上げ(1/2ページ) - 産経WEST




大阪都の是非をとう住民投票の結果が出た。
否決、ということだが、しかし、その住民投票の賛成と反対の比率に驚いた。
僕の予想では、反対が大幅に上回って住民投票を負えると予想していたのに、本当にギリギリの危ういところで否決、という驚いた結果になった。


実際問題として、“大阪都”となったところで、何が良くなるのか分からないし*1、また、橋下府知事、市長になってからの政策が道頓堀にしてもATC移転に関しても、肝いりの制作が失敗ばかりで、まるで負けがこんだばくち打ちが自棄になって一発逆転を狙って大穴にばかり賭けるような印象を受ける。その最後の博打が大阪都構想なのだろうと思う。


ただ、そういうばくち打ち、一発逆転的な発想に対して、乗っかってしまうのが大阪人気質なのだと思う。


大阪人は「真面目にコツコツやっている人間」を馬鹿にする気質がある。

僕は大阪に3年くらいいたことがあって、また、東京でも大阪からきたことのある人と話をすることが時々あるんだけれども、大阪の人間は「真面目にコツコツやっている人間」を馬鹿にする、見くびる、下に見る、という気質があるということで意見が合った。その大阪からきた友人というのも、そういう大阪の気質が嫌で、東京に出てきたということだった。


真面目に勉強をしたり、仕事をしたりしていると、「要領が悪い」といわれる。適当に手を抜いて仕事をしないと“真面目でつまんない奴”“融通が利かない奴”というレッテルが貼られて、周りから下に見られたり、“都合よく利用する対象”認定される。


東京でも、そういうようなことはあるけれども、大阪では特にその傾向が強い。



なぜ大阪から企業が逃げていくか (プレジデント) - Yahoo!ニュース



こちらの記事にもあるように、大阪人はおもろいかどうかで判断する、そして真面目にコツコツやる人間を馬鹿にする。
大阪という町では、要領よく立ち回って苦労してるところを見せずに、“うまいこと”やる人間が
評価される。無駄な仕事をせずに、コツコツとした確認作業やどぶさらいのような仕事をすっ飛ばして、一番いい結果まですっ飛ばして持ってこれるような人間が。
たから、徳川家康よりも秀吉や信長の人気がとても高い。



大阪では景気が悪くなりだすとどこまでも悪くなる

景気が良い時にはだからそのやり方でどんどんうまくいくけれども、一旦景気が悪くなると、どこまでも悪くなる。
景気が悪くなったり、下降局面にあるときは、一発逆転のそういう発想や思想は負けを重ねてどんどん状況が悪くなる。そしてそういう風にして悪くなってしまったのが今の大阪だ。


駄目になってる時や、また政治、福祉、という近道がないものに関しては一発逆転を狙わずに、コツコツと堅実な仕事を一歩一歩積み上げていくしかないのだけれども、そういう事の大事さを評価しない風土が大阪にはある。今回の選挙の結果をみて、その思いを強くした。


大阪都構想というのは、そういう負けに負けを重ねたあとに、どうしようもなくなって“一発逆転”を狙った政策なのだろう。結局何が良くなるのか分からないし、冷静に考えればそれを選ぶわけはないのだけれども、コツコツとよくする、ということを馬鹿にする風土だから、大阪都構想に賛成してしまうのだと思う。


多分、今回、失敗しても、大阪の風土がこのままだと同じように(例え橋下政権が終わっても)博打みたいな政策を繰り返して景気がどんどん悪くなっていくのだろう。いつか一発逆転の大穴が大当たりして景気が良くなるまで。



まじめの罠 (光文社新書)

まじめの罠 (光文社新書)

勝間さんは大阪の方ではないですが、大阪の人の思っている真面目に対しての蔑視は大体この勝間さんがこの本で書いているものに近いです。



*1:民意が反映されにくくなる、福祉などの住民サービスが行き届きにくくなる、管轄が一つになっても仕事が減るわけではないのであまり節約にならないなどデメリットはよく効くが対してメリットの説明は実効性があるのかどうかわからない二重行政の無駄を省く、ということだけ)

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